USBメモリーオーディオ活用法
ご存知のようにデジタルオーディオプレーヤーには小型HDDタイプとUSBメモリタイプ(フラッシュメモリー型)があり、USBメモリータイプは小型HDDタイプに比べて衝撃に強く、音飛びもないうえ、より軽量、コンパクトで持ち歩きの邪魔にならないとして人気がある。
最近のUSBメモリーオーディオは容量も大きく立派に携帯型ストレージデバイスとしての活用が出来ることから、単に音楽ファイルの持ち歩きだけに使用するのはもったいないものと言える。
また、本体とPCの接続にケーブルを使うことなく、USBポートに直接差し込めるという意味でも使い勝手が良い。
(ただし、PCのUSBポートの位置によっては直接差し込めない場合もあるので、一応接続ケーブルは持参しておいたほうが便利)
出張などでよくホテルを利用されるという方はもちろん、旅先でパソコンを使いたいと考える人も多いだろう。
ノートパソコンがいかに軽量化されたとしても、持ち歩くにはやはりかさばることは事実。しかし、これだけインターネットが普及すると出来れば外出先でもメールチェックやちょっとした作業などをしたいというケースもある。
すべてのメールをWebメールでというわけにもいかないだろう。
最近はLAN対応(ブロードバンド)で、客室内にパソコンが設置された部屋やパソコンの無償貸し出しサービスを提供しているホテルも増え、また、ビジネススペースで無料で使えるパソコンが用意されているところも多くなっている。
また、インターネット喫茶なども急激に増え、まさにどこでもパソコンが使える状況になってきている。
このような形になってくると便利なのが、このUSBメモリーということになる。
USB接続なので、USBポートに差し込むだけで簡単に動作しパソコンに形跡が残らない。少々大きなサイズのファイルでも問題なく持ち歩くことが出来ることから、USBメモリーに必要なソフトやデータを入れておくことで非常に便利に活用できる。
列車や飛行機などの移動中には、音楽などを聴いて楽しむことができ、出先ではパソコンさえあればちょっとした作業や整理が出来るという優れものといえる。
私が使用しているものは、512MBの容量があるUSBメモリーオーディオであるが、音楽ファイルを持ち歩くといってもせいぜい数十曲もあればたいていの用をなす。
MP3形式ファイルであれば、1曲のサイズを仮に4MBとしても50曲入れても200MB。まだまだ大きな余力がある。出かける前にPCから聴きたい曲だけを移しておけば済む。
ちなみに私は音楽以外に落語を入れたりしているが、たとえば外国語を勉強している人なら、その学習ファイルや参考ファイルをMP3などに変換しておくと、まさにどこでも聞くことが出来勉強をすることが出来る。
特に便利なのは、簡単な操作で聞きたい部分を何度も自動的に繰り返して聞くことが出来るという機能があることで、特に語学の練習や楽器の練習などに、いわゆる耳コピをするのに大変重宝する。
さて、そういった聞く(聴く)ということ以外に使用することで、まずデータの持ち歩きであるが、これはUSBメモリーということで、パソコンに接続すると外部ドライブとして認識されることから、どのようなデータでもコピーすることが出来る。
しかし、そのファイルを開くには、当然、接続したパソコンにファイルを開くソフトがなければどうすることも出来ないので、この点には注意が必要であるが、たとえばエクセルやワードといったものなら大概のPCにはマイクロソフトオフィスがインストールされているので問題はないだろう。
テキストファイルなら、どのPCでもまったく問題なく開く。
問題はメールやその他のものについてであるが、メールについては、
nPOPという便利なフリーソフトがある。
これは複数のメールアカウントを設定出来るうえに、ソフトのサイズ自体が200KB程度と極めて小さく、外出時にちょっとメールチェックをするのに非常に便利なものである。
出先でパソコンを借りるにしても、PC本体に付属するメールソフトなどでわざわざメールアカウントの設定などをする必要がなく、またPCに痕跡を残すことがないので気を使うことがない。
使い方は簡単で、ソフト自体(当然メールアカウントの設定はあらかじめしておく必要がある)を入れたフォルダをUSBメモリーに入れておき、出先のPCのUSBポートにつなぐだけ。
本体を接続をすると、WindowsXPなら自動的に外部ドライブとして認識されるので、マイコンピュータから接続を確認する。
リムーバブルの外部ディスクとして表示されれば問題なく使用できる。
この中からnPOPフォルダを展開し、POP.exeのアイコンをクリックするとメールソフトのnPOPが起動するのでメールチェックが出来る。
これはいわゆるメールチェッカーというものなので、ここでメールを読んだとしてもサーバーからメールが削除されることはない。
また、スパムメールや不要なメールがある場合は、このソフトを利用してサーバーから不要なメールを削除することも出来るので大変に便利である。
もちろん急を要するメールには、返信することも可能となっている。
複数のメールアカウントを持っている方でも、それぞれのアカウントごとに設定をしておき、巡回受信をさせることが出来る。
また、「お気に入り」フォルダ(Windowsユーザーの場合)をUSBメモリーの中にコピーしておけば、どのパソコンでもそのファイルを開けばお気に入りのサイトを見ることが出来る。
「お気に入り」のフォルダは、WindowsXPのユーザーなら、起動ドライブ(大概はCドライブでしょう)の中の「Documents and Settings」フォルダの中にある、ユーザー名のフォルダ内にあるので、それをコピーしておけば良い。
ただし、出先で使ったPCは使用の最後にはインターネットの一時ファイルや履歴などの消去をしておくにこしたことはない。この点は注意が必要だろう。
一部のインターネット喫茶などでは、使用後自動的に消去されるようになっているところもあると聞くが、念のために手動で消去しておいたほうが良いだろう。
宿泊先でこんな使い方が出来るという実際の活用例はここから(ただし当該ページの下のほうに記載されている)
<音楽ファイルについて>
音楽ファイルについては、iTMS(iチューンズ・ミュージックストア)のサービスが開始されたとはいえ、まだまだダウンロード購入が一般的になるまでに時間もかかると思われる。
したがって、デジタルオーディオプレーヤーに入れる音楽ファイルについては、まだまだ手持ちのCDからの録音や、友人のところで気に入ったCDを借りたりというケースも多いであろう。
私の使用しているUSBメモリーオーディオでは、外部入力からの音を本体で直接MP3にエンコードする機能が装備されているが、やはりちょっと使いにくい。
自宅内で自分のCDをパソコンでMP3化することは簡単だが、たとえば友人宅を訪問した時に、いい音楽があって借りたいというケースがある。
CDを借りて帰ってMP3化させるという方法もあるが、どうせならその場で出来てしまうと便利であるに違いない。
友達もPCに詳しく、ソフトもあれば問題ないだろうが、デジタルオーディオプレーヤーについては、まだまだこれからという状況にあるので、そのようなことは知らないという人も多いだろう。
そんな時、友人と雑談をしている間にちょこっと録音というようなことも可能になる。
CDexまたは、
Exact Audio Copy(LAME.exeを同じフォルダに入れていくと、録音と同時にMP3に変換が可能)をUSBメモリに入れておくと、友人のPCに変換ソフトがなくても、CDから直接MP3データに変換することが可能になる。また、MP3ではなく無圧縮のWAVE(WAV)や他の圧縮形式にも変換(エンコード)することが可能であり便利。
また、
ロック音というソフトでは、LAMEなどのMP3化用ソフトと併用することによって、たとえばMDプレーヤーや、カセットテープなどの音源から録音と同時にMP3化することが可能になる。
これらのソフトは、いずれもフリーソフトとなっているのでソフト購入などの費用もかからず非常に便利だと思う。